『人間性の否定と虚構の世界-3』第1部 HIVウイルスとエイズに関する疑惑①
* 用語説明 *
幸福否定理論:心理療法家の笠原敏雄先生が提唱。心因性症状は、自らの幸福や進歩を否定するためにつくられるという説。娯楽は難なくできるのに、自らの成長を伴う勉強や創造活動に取り組もうとすると、眠気、他の事をやりたくなる、だるさ、その他心因性症状が出現して進歩を妨げる。このような仕組みが特定の人ではなく人類にあまねく存在するという。
抵抗:幸福否定理論で使う”抵抗”は通常の嫌な事に対する”抵抗”ではなく、許容範囲を超える幸福、自らの成長・進歩に対する抵抗という意味で使われている。
反応:抵抗に直面した時に出現する一過性の症状。例えば勉強しようとすると眠くなる、頭痛がする、など
HIVウイルスとエイズの問題は、昨今の世界情勢に繋がっており、エイズに関する独自の仮説は、既得権益者(この場合はアンソニー・ファウチ博士)が金と権力、さらに地位や影響力を使って、不完全な理論の上に立つコンセンサスをいかに形成し、その後、反対意見を冷酷に弾圧できるかを示す例だ。ファウチ博士が中心に据える学説は、HIVだけがエイズを引き起こすというものだ。この公の正統派学説に対し、多くの思慮深い批評家たちが示す代替案は、もっともらしいが、それぞれ大きく異なる。それでも唯一、全員が一致した行為がある。ロバート・ギャロ博士がまずHIVがエイズの唯一の原因であると主張し、ファウチ博士が便乗した形だが、それ以来36年間、誰もその仮説を科学的に証明する研究を指摘できていない。ファウチ博士は自分が提案した科学的根拠の説明を頑なに拒んだ。のみならず、懐疑的な立場を表明している多くのノーベル賞受賞者など適格な評論家との議論も拒んできた。(引用:『人類を裏切った男』(中)/ p158~159 ロバート・ケネディJR 著 林千勝訳)
Frequent Detection and Isolation of Cytopathic Retroviruses (HTLV-III) from Patients with AIDS and at Risk for AIDS
Abstract
Peripheral blood lymphocytes from patients with the acquired immunodeficiency syndrome (AIDS) or with signs or symptoms that frequently precede AIDS (pre-AIDS) were grown in vitro with added T-cell growth factor and assayed for the expression and release of human T-lymphotropic retroviruses (HTLV). Retroviruses belonging to the HTLV family and collectively designated HTLV-III were isolated from a total of 48 subjects including 18 of 21 patients with pre-AIDS, three of four clinically normal mothers of juveniles with AIDS, 26 of 72 adult and juvenile patients with AIDS, and from one of 22 normal male homosexual subjects. No HTLV-III was detected in or isolated from 115 normal heterosexual subjects.(中略)These results and those reported elsewhere in this issue suggest that HTLV-III may be the primary cause of AIDS.
HIVウイルスが、
・エイズの兆候が見られる患者・・・21人中18人
・エイズを発症した少年の臨床的に正常な母親・・・4人中3人
・エイズを発症した患者・・・72人中26人
から発見され、正常な患者115人からは、1人も発見されなかったゆえに、HIVウイルスがエイズの原因である。
ギャロが調べた患者の血液サンプルにHIVのかすかな痕跡が見られたのは、72人のエイズ患者のうち26人でしかなく、これを知って科学者たちは愕然とした。そんな薄弱な結果が、HIVをエイズの原因だと主張する唯一の根拠だった。相関関係が因果関係にならない事は公理だ。ギャロは安易にエイズの原因を特定したが、エイズにはもっと高い頻度で、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、水痘帯状疱疹ウイルスなど、多くのウイルスが見つかるのだ。(引用:『人類を裏切った男』(中)/ p182 ロバート・ケネディJR著 林千勝訳)
1年前の1983年、リュック・モンタニエ博士も『サイエンス』誌に論文を発表した。そこでは、「エイズなどいくつかの症状と関連している可能性がある」とされていた。モンタニエは誠実な人柄で知られる聡明な科学者で、彼が検査した44人のエイズ患者のうち72%の人のリンパ球でHIVの存在を見出していた。モンタニエは、この弱い相関関係を根拠とするには、常に慎重だった。1992年には早くも、モンタニエは「HIVはエイズ発症に必要ではあるが、これを補助する要因がなければ、原因としては十分ではない。」とネイチャー誌で語っている。(中略)モンタニエのその後の発言から、エイズの原因としてHIVの関与はどのようなものかという疑念は深まっていたことがわかる。(引用:『人類を裏切った男』(中)p183)
と、言及しています。
・「私たちは、エイズのあらゆる症状を示しているものの、ウイルスの痕跡すら見つからなかった複数の患者を調べてみた。(中略)何らかの病的な状態にある場合は、大量に作られた内在性ウイルスのたんぱく質が存在することによって、免疫系が弱められている可能性も否定できない。」(引用:『エイズウイルスと人間の未来』p120)
「このように考えていくと、事態はますます複雑なものであると思わずるを得ない。いったいエイズに進行させる要因は何なのだろうか?免疫反応がうまくいった場合には、生き残るウイルスはごくわずかである。それならなぜ免疫系が危機に瀕するのであろう?エイズで果たすHIVの役割は今ではそのほとんどすべてが分かっているが、この疾患の一連の出来事につきまとう数々の未知の事柄については、ヒトでそれに匹敵するほかの病気が見当たらないので、比較しようがないのである。」(引用:『エイズウイルスと人間の未来』p128)
・HIVウイルスはエイズの単一の原因ではない。
・HIVウイルスとエイズは相関関係にある。
・エイズが進行すると、HIVウイルスは減ってしまう。
・HIVウイルスに感染していても、エイズに進行しない、健康なままの患者が大勢いる。
・エイズの症状が出ていても、HIVウイルスが見つからない患者も大勢いる。
・初期の頃には、麻薬中毒者や血友病患者が検査対象であった。
=注釈=
注1:
Isolation of a T-lymphotropic retrovirus from a patient at risk for acquired immune deficiency syndrome (AIDS)
F Barré-Sinoussi, J C Chermann, F Rey, M T Nugeyre, S Chamaret, J Gruest, C Dauguet, C Axler-Blin, F Vézinet-Brun, C Rouzioux, W Rozenbaum, L Montagnier
Abstract
A retrovirus belonging to the family of recently discovered human T-cell leukemia viruses (HTLV), but clearly distinct from each previous isolate, has been isolated from a Caucasian patient with signs and symptoms that often precede the acquired immune deficiency syndrome (AIDS). This virus is a typical type-C RNA tumor virus, buds from the cell membrane, prefers magnesium for reverse transcriptase activity, and has an internal antigen (p25) similar to HTLV p24. Antibodies from serum of this patient react with proteins from viruses of the HTLV-I subgroup, but type-specific antisera to HTLV-I do not precipitate proteins of the new isolate. The virus from this patient has been transmitted into cord blood lymphocytes, and the virus produced by these cells is similar to the original isolate. From these studies it is concluded that this virus as well as the previous HTLV isolates belong to a general family of T-lymphotropic retroviruses that are horizontally transmitted in humans and may be involved in several pathological syndromes, including AIDS.
注2:ロバート・ケネディJR氏が「彼が検査した44人のエイズ患者のうち72%の人のリンパ球でHIVの存在を見出していた。」と書いていますが、正しくはエイズの前駆症状がある患者という事になります。
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