心理療法用:相場・月足始値の“反応”の見方

■ 相場・月足始値の“反応”の見方

2019年5月、相場の値で“反応”が出る事を発見した。

当時、ドル円、金/ドルの日足始値を見ていたところ、特に金/ドルの始値で強い反応が出る事を発見した。

以下、価格は Investing.comを参照にしている。

=比較1=

まず、ローソク足のどの値で反応が出やすいかを確かめた。

サンプル
2019年2月1日

東京時間(午前9時)

始値 1320.95ドル
高値 1323.58ドル
安値 1315.66ドル
終値 1318.00ドル

半値(高値+安値を2で割った値) 1319.62ドル

以上のように、ランダムに数日抽出し、比較した結果、始値(終値は、翌日始値と同じ)と半値で反応がわかりやすく出た。

また、ロンドン時間17時、ニューヨーク時間23時、を始値とし、ランダムに抽出し反応を確かめたが、結果に多少のバラつきが出たものの、突出して強い時間帯は発見できなかった。

以上の結果より、ある程度安定して反応が出る事が確認できた、東京時間9時を基準とした始値を採用する事にした。

=比較2=

次に、各通貨によって反応に差がないかと調べた。

金/ 通貨1
1月 1118.78
2月 1154.67

金 /通貨2
1月 140574.50
2月 143919.00

金/ 通貨3
1月 1287.37
2月 1321.12

金/ 通貨4
1月 89899.40
2月 86414.85

金/ 通貨5
1月 1005.27
2月 1008.19

金/ 通貨6
1月 1820.19
2月 1817.37

金/ 通貨7
1月 8823.07
2月 8849.17

1 ユーロ
2 円
3 ドル
4 ルーブル
5 ポンド
6 豪ドル
7 人民元

注:トロイオンスで計算

上記の反応を繰り返し確かめ、XAU(金)/USD(米ドル)が最も強いという結果を得た。

=比較3=

次に、5分足、日足、月足で比較を行った。

・5分足
5月31日 0時5分
1288.15ドル

・日足
2月4日 1317.18ドル

・月足
2月1日 1321.12ドル

例えば、2月1日0時の5分足、日足、月足の始値は同じ値になってしまう。そのため、数日、日をずらし何パターンかをランダム抽出し比較をした。

また、様々な見方を検証し、始値を3つ並べて眺めたほうが、反応が出やすい事もわかった。

・5分足
金/米ドル
2019/5/31
0:00 1283.93ドル
0:05 1288.15ドル
0:10 1288.54ドル

・日足
金/米ドル
2019
2月1日 1321.12ドル
2月4日 1317.18ドル
2月5日 1311.78ドル

・月足
1月 1282.37ドル
2月 1321.12ドル
3月 1314.33ドル

その結果、月足がもっとも安定して反応が出る事がわかった。

=比較4=

次に、対米ドル、月足始値で”反応”を確かめるという方法が決まったので、コモディティの“反応”を確かめた。

商品A
2019
1月 1269.45ドル
2月 1345.35ドル
3月 1541.55ドル

商品B
2019
1月 15.500ドル
2月 16.050ドル
3月 15.623ドル

商品C
2019
1月 2.642ドル
2月 2.783ドル
3月 2.948ドル

商品D
2019
1月 1282.37ドル
2月 1321.12ドル
3月 1314.33ドル

商品E
2019年
1月 801.15ドル
2月 823.70ドル
3月 874.15ドル

A、パラジウム
B、銀
C、銅
D、金
E、プラチナ

筆者(渡辺)、友人、身内、心理療法の患者さん計4名で確認。

D(金)がもっとも強い反応があり、C(銅)が若干反応があり、その他は大差なし、と4名の反応が一致。友人、身内、心理療法の患者さんは、不換紙幣の話はしており、実際に金も購入していた。しかし、円建て価格しか見ていないため、トロイオンスが購入単位のドル建て価格は、筆者以外は事前知識はない。

=比較5=

次に、金価格に影響を与える政治的な要因があった時期と、平時とで反応に差があるかどうかを調べた。

金/米ドル
2007年
4月 665.20ドル
5月 678.20ドル
6月 661.45ドル

金/米ドル
2011年
7月 1501.34ドル
8月 1626.64ドル
9月 1823.09ドル

金/米ドル
2013年
3月 1580.37ドル
4月 1597.74ドル
5月 1479.19ドル

金/米ドル
2017年
10月 1279.47ドル
11月 1270.88ドル
12月 1274.31ドル

2007年、2017年は平時のサンプル。
2011年、菅首相、原発停止。金価格史上最高値。
2013年、4月 日本銀行、黒田総裁、異次元緩和。

筆者と友人で反応を比較。
1度目は、両者共に2013年が最も強く、2011年が次に強かったが、
強いて言えばという程度の差しか確認できなかった。

筆者は、原発停止、異次元緩和の事前知識あり。

=比較6=

次に、共通した反応が出た、金、銅の比率で反応が出るかを調べた。

金/米ドル
2019年
1月 1282.37ドル
2月 1321.12ドル
3月 1314.33ドル

銅/米ドル
2019年
1月 2.642ドル
2月 2.783ドル
3月 2.948ドル

金/銅 比率
2019年
1月 485.38:1
2月 474.71:1
3月 445.84:1

筆者と友人、2名で反応を確認。

金/米ドルがもっとも強く、銅/米ドルも反応が出るが、金/銅 比率は、わかりやすい反応が確認できなかった。

=その他の比較=

筆者と友人で、各通貨同士、(米ドル/円、豪ドル/円、その他様々な組み合わせ)や政策金利、その他現物(原油など)の反応を月足始値で調べたが、反応は出るものの、それぞれの関心と関係があり、一致は見られなかった。

■ 結論

・金/米ドル の価格の反応が、突出して強い事がわかった。
・パラジウム、銀、銅、金、プラチナの対米ドル価格で、4名の反応が一致したため、
多数の人に共通の反応である可能性がある。

以上の可能性が考えられるが、サンプル人数が不足しているため、現段階では推測段階である。

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